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▼第148号 ホライズンメールマガジン
----------従業員が逮捕・起訴されたら?
2019/04/05
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毎週金曜日発行
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1.最新トピックオピニオン
2.今週のオススメ
3.Horizon労働問題フォーラムのお知らせ
4.近況報告
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1.最新トピックオピニオン
麻薬取締法違反で起訴された電気グルーヴのピエール瀧さんが、事務所を解雇されたという報道がされた。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201904030000082.html
マネジメント契約の解消ということなので、雇用契約を打ち切る意味での解雇とは正確には異なるが、薬物事犯に対する対応が厳しくなっている中で、契約解消も当然の選択と言えるだろう。
もっとも、一般企業で従業員が刑事事件で逮捕や起訴をされた場合に、会社としてどう対応するかは非常に難しい判断となるケースも多い。
具体的には、逮捕・勾留されていて、直接本人と話ができないので状況がわからない、といった問題から、出勤できない期間の取り扱いをどうすればいいのか(仮に起訴されて正式裁判になるとすると、事実関係に争いがなくても最短で2か月ほどは出勤できない可能性が高い)、そもそも解雇したいが解雇できるか?といった形での問題が出てくる。
基本的な対応のスタンスとしては、まず、家族や担当の弁護士などを通じて出来る限り正確な状況を把握することが重要になってくる。これによって、今後の手続の進行を見定める必要がでてくるためである。
その際、ポイントとなるのは、逮捕された具体的な事情の他、本人が事実関係を認めているのか、否認しているのかも重要な点である。
これらの事情を把握した上で、会社として対応をどうするかは決めていくことになるが、基本的には私生活上の非行を理由とすることになるので、解雇ができる場合はそれなりに限定される点は留意しておく必要があるだろう。
業務と事件との関連性が高い場合や、対外的な信頼関係が大きく損なわれるといえるような場合に、解雇が検討事項となってくるといえるだろう。
また、起訴休職という制度をもうけている会社も多いが、就業規則上、起訴された場合に休職とするという規定があったとしても、起訴されたら当然に休職命令を出せるわけではない点も注意が必要である。
裁判例では、起訴休職の有効性が争われ、無効と判断されている例も多い。この点についても、対外的な影響や職場の秩序維持といった事情や、継続的な職務提供の可能性といった点が問題とされている。また、懲戒処分との均衡という点から問題視されるケースも少なくない。
交通事故のようなケースや、傷害、痴漢など、従業員が逮捕されるケースは決して珍しいことではない。
いざというときのために、どのように対応するかはきちんと検討しておく必要があるだろう。
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2. 今週のオススメ
当事務所では毎週水曜日に「ホライズンのオススメ!」を更新しています。
【ホライズンのオススメ! №155】 犬と猫 どっちも飼ってると毎日楽しい
>>> http://www.horizon-law.jp/news/inutoneko/
今回は荒井弁護士のおすすめマンガ「犬と猫 どっちも飼ってると毎日楽しい」です。作者のひで吉さんと「犬くん」と「猫さま」の日常を描いた作品です。犬派の方も猫派の方にもオススメです。
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3. Horizon労働問題フォーラムのお知らせ
事務所では『Horizon労働問題フォーラム』として、不定期のセミナーと定期的な勉強会を開催しています。ぜひご参加ください。
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■ 労働問題勉強会2019
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◆従業員の不祥事対応(講師:荒井里佳)
(企業向け) 2019年5月29日(水)
詳細・お申込みは以下のURLからお願いいたします。
◎社会保険労務士向け勉強会
社労士向け勉強会は、すべて満席となっております。キャンセル待ちを受け付けております。
>>> https://www.door-kigyouhoumu.net/seminar/sr
◎企業向け勉強会
>>> https://www.door-kigyouhoumu.net/seminar/kigyo
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4. 近況報告
新年度が始まるとともに、新しい元号も発表され、まだ桜もきれいに咲いているしということで、なんとなくうきうきした感じもしておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?弁護士の高井です。
1日の日に駅に行きますと、真新しそうなスーツに身を包んだ集団が、十数人一緒に大きなスーツケースを持って階段を上っていました。
最初は女性が重そうに運んでいて大変そうだったので手伝ってあげようかと思ったのですが、よく後ろを見ると、同じように重そうにしている人々が連なっていたので、危うく全員を手伝う羽目になりかねないところでした。いい筋トレにはなりそうですがちょっと大変ですねw
まぁ、初々しいなぁと思う一方で、最近では入社して直後に辞めてしまうようなケースも珍しくないと聞きます。
大きなトラブルが起きなければ良いなあとしみじみ思う次第です。
というわけで今週はこのあたりで。
今後ともよろしくお願いいたします。
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