【コンプライアンス経営とは？】ホライズンメールマガジン▼第134号　2018/12/21

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【コンプライアンス経営とは？】ホライズンメールマガジン▼第134号　2018/12/21

▼第134号ホライズンメールマガジン

----------コンプライアンス経営とは？

2018/12/21
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毎週金曜日発行

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1.最新トピックオピニオン

2.今週のオススメ

3.Horizon労働問題フォーラムのお知らせ

4.近況報告

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１．最新トピックオピニオン

　札幌で起きた爆発事件の原因がスプレー缶だったことが話題となっている。

　https://www.asahi.com/articles/ASLDL64FWLDLUTIL054.html

　あれだけの大爆発の原因がスプレー缶だったことが驚きである。
　法律的な観点からすればいろいろと問題がありうる。

　一つ目は当然ながら事故によって発生させた損害を賠償する責任、という点である。

　火事の場合には失火責任法という法律が適用されて、重大な過失がある場合のみ責任が生じることとされている。

　これは、木造家屋が多く、火事の場合の責任が重くなる可能性があることから、責任を限定する趣旨とされている。ただ、爆発の場合には失火責任法は適用されないものとされている。

　スプレー缶が原因となって爆発という点への認識は通常はもつことは可能と思われることからすると、基本的には責任を免れることはできないだろう。

　二つ目の点としては、顧客に対して除菌のための費用を受け取っていながら実際には除菌を行っていなかったことが明るみに出てしまったという点である。

　この点について、これまでの顧客から返金を求められた場合、争いとなれば顧客側が、除菌をしていないことを証明する責任があることになるが、今回の報道で行っていなかった可能性が高まっている状況で、その点を争うことが企業イメージという点などからやりにくいように思われる。結果的には返金を余儀なくされる可能性は極めて高そうである。

　刑事事件的に詐欺罪に該当する可能性すらある中で、非常に難しい対応を迫られるところだろう。

　コンプライアンス経営という観点からも深刻な問題が明るみに出てしまったケースといえ、今後の展開が注目されるところである。