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▼第071号 ホライズンメールマガジン
----------ここが変だよ日本の民事裁判
2017/09/01
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1.最新トピックオピニオン
2.今週の更新情報
3.近況報告
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1.最新トピックオピニオン
最高裁が民事裁判の手続のIT化を進めるとの報道がなされている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170830-OYT1T50068.html
今回俎上に上っているテーマとしては書面の提出方法と、TV審理の実施という二点のようである。2周くらい周回遅れになっている感じはあるが、ようやく動き出すということらしい。
まず、書面の提出に関して言えば、現行法では紙ベースで提出をしなければならないということが明文で定められている。したがって、書面はFAXで送信するか、もしくはプリントアウトしたものを郵送するかのいずれかの方法で提出しなければならない。
これがために、裁判所周りの業界が、現代の日本でFAXが一番使われている業界であることは間違いないところだろう。
ただ、この方法自体、非常に危うい制度である。相手方から書面が提出されたとして、裁判所に提出された書面とこちらが受け取った書面が同じものとが異なっていても、気づかない可能性すらあるからである。
また、当事務所では記録の電子化などに取り組んでいるが、これも一度FAXで届いたものをPDFに取り込み直す、といった作業を行っている。下手をしたら、相手の書面を引用するために、別途OCRで読み込むといったことすらあり得る。
いろいろと方法論については議論がありうるところだと思われるが、ITの活用によってはるかに合理性のあるシステムが実現できる可能性が高いところである。
次に、TV審理といった点についてである。現在は、裁判所が遠方の場合などでは、電話会議の方法での出席が認められている。
ただ、出頭する代理人の立場で言わせてもらうと、やはり対面の場合と比べると得られる情報が減ってしまうところは非常に危惧するところである。例えば、裁判官がどのような印象を持っているのか、といったことは、やはり表情なども含めた全体的な雰囲気から感じ取っている部分があるので、電話口では今ひとつといった印象である。
昨今は企業の採用面接などもテレビ電話などを活用して実施されていると聞く。一刻も早くこちらも導入をしてもらいたいところである。
こんな感じで私個人としては非常に期待したいところではあるのだが、懸念もある。例えば、、当事務所でも新人弁護士の採用を行っているが、2年ほど前に、一次面接は全員Skype面接にします、といったところ、エントリーが激減したということがあった。こんなことも考えると、IT化もなかなか道が険しいかと思えてならない次第である。
※ LEGAL NEWS TOPICS(毎週月曜更新)
>>> http://www.horizon-law.jp/news/legal-news-topics-vol-076/
前の週の法律関連ニュースにコメントをつけてご紹介しています!
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2. 今週の更新情報
当事務所が運営しているウェブサイトの更新情報です。
【1】人事労務(毎週火曜更新)
『パワハラってなに?』
>>> http://www.roumu-startline.net/topics/076
パワハラが社会問題になっていますが、そもそもどのような行為がパワハラに該当するのか分からないという方も多いです。そこで今回は具体的にどのような場合がパはらに該当するのかを例をあげて解説しています。
【2】ホライズンのオススメ!(毎週水曜日更新)
『News Picks』
>>> http://www.horizon-law.jp/news/newspicks/
今回ご紹介するのはビジネスに特化したニュース共有サービス『News Picks』です。
【3】企業法務(毎週木曜更新)
『株主総会の基準日をホームページで公告するには?』
>>> http://www.door-kigyouhoumu.net/topics/075
臨時株主総会の基準日は公告をしなければなりません。通常は官報に掲載しますが、最近では会社のホームページで公告する会社も増えてきています。そこで今回はホームページで公告する手続を解説しています。
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3. 近況報告
早くも9月を迎えましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?テレビのニュースで夏休みの宿題が…なんて報道がされているのを見ると、子どもの頃の悪夢が蘇ってくる高井です。
普段からコツコツ勉強とは全く縁のなかった自分としてはいつも終わり間際にヒーヒー言っていました。なんでこんなことしなきゃいけないんだー!と怒っていたイメージしかありません。
しかし最近はメルカリで読書感想文を売っているとか…恐ろしい時代になったものです。
というわけで今週はこのあたりで。今後ともよろしくお願いいたします。
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■講演会「働き方改革に関連する法律の現状と改正の動向について」に登壇しました
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8月25日に、「働き方改革に関連する法律の現状と改正の動向について」というテーマで講演会が開催され、弁護士坂東が講師として登壇しました。
定員90人のところ満席となり、働き方改革に伴う労働法制の改正への関心の高さがうかがえました。
>>> http://www.door-kigyouhoumu.net/seminar/20170825
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