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▼第521号 ホライズンメールマガジン
----------ハルシネーション
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毎週金曜日発行
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1.最新トピックオピニオン
2.今週のオススメ
3.近況報告
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1.最新トピックオピニオン
大学教授が執筆し、出版された書籍の中に実在しない裁判例が掲載されていたとして絶版となった。生成AIからの回答に出てきた裁判例について精査しないまま掲載されていたという。
https://www.asahi.com/articles/ASVB93F4YVB9UCVL01TM.html
生成AIがもっともらしい嘘をつくといういわゆるハルシネーションが原因ということであるが、特に裁判例などに関しては危険性が非常に大きい。
最近は依頼者から、こういった判例を見つけたから主張してもらいたいと言われることも多いが、存在しない場合、そのことを納得してもらうのはなかなかに骨である。
データベースで検索しても出てこない、書籍に当たっても出てこない、依頼者に、こちらで確認しても見当たらないので、どちらで見つけたか教えてもらえますか?と尋ねると、それを探すのがお前の仕事だろうと言わんばかりの返事が来たりする(だいぶ誇張しています)。
最高裁がこういう判例を出している!と言われて、さすがに最高裁の重要な判例がどこにも出てこないのはあり得なくないですか?となったり、出典として引用されている雑誌が例えば1000号で絶版になっているのに1100号に載っているとか書かれていればこちらも合理的に説明できるが(いずれも過去実際にありました)、往々にしてないことの証明が悪魔の証明と言われることを身にしみて感じながら、なんとか説得するが、あまり生産的でないように思えてならない。
今回のケースでは国際裁判例ということで、出版社側でも確認作業が十分行えなかったのだと推察されるが、回収、絶版ということで、損害賠償などの帰趨がどうなっていくのかも、興味深いところである。
2. 今週のオススメ
当事務所では毎週水曜日に「ホライズンのオススメ!」を更新しています。
【ホライズンのオススメ! №529】『道の駅 保田小学校』
>>>https://www.horizon-law.jp/news/hotasho/
今回は福本弁護士が、千葉県にあるちょっと変わった道の駅をご紹介。こちらは閉校となった小学校をリノベーションして生まれた「学校の道の駅」ということで、あの頃の懐かしい空気を味わえる特別な空間となっているようです。遠い記憶に思いを馳せながら、お買い物を楽しんでみませんか?
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3. 近況報告
なんか台風がついに30号に到達したそうで、今年はやはり異常気象なのかーと思えてならない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
弁護士の高井です。
ご存じない方も多いかもしれませんが、実は今年の5月から、裁判が大きく変わりました。電子化というやつです。
これまでは我々の業界は完全に紙でなければダメ!という枠組みでやっていて、裁判での書面の提出もFAXか直接提出(もしくは郵送)が必要という、完全に世の中に取り残されていたわけですが、5月から制度が変わり、裁判を起こすときもウェブ上で、裁判の中での書面の提出などもすべてウェブ上で、判決もウェブ上で交付を受ける、といった形に変わりました。
この中で使われているのがmints(ミンツ)と呼ばれるシステム。日本語では民事裁判電子提出システムというのですが、mintsという名称はこの民(min)と、提出の頭文字(t)、システムの頭文字(s)をくっつけたものだそうです。
で、このような非常に不安を感じさせる名称が付されたシステムなのですが、昨日から不具合が生じていてログインできない状態でした。
ちなみに新制度になってからは裁判所は紙では記録は作らないというルールらしいので、そもそも記録が見られないというおそろしい事態に。
最近被告側で対応している労働事件でも証拠が提出されていなかったので裁判が進まなかったりとなんかうまくいってないなぁという印象です。
で、恐ろしいことにこのmints、実はまたすぐ新しいシステムに変わるらしいです。
こんなことで日本の司法は大丈夫なのか?いろいろ心配になる今日この頃です。
というわけで今週はこのあたりで。
今後ともよろしくお願いします。
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