▼第314号　ホライズンメールマガジン

----------オンライン団交？

2022/08/19

１．最新トピックオピニオン

　団体交渉に本人がオンラインで参加することを拒絶したことが不当労働行為に該当するとして救済申立がなされた。

　https://www.asahi.com/articles/ASQ8H5H82Q8HIIPE007.html

　子どもがコロナに感染したために本人がオンラインで団体交渉に参加を希望したところ、会社側が情報漏洩の恐れがあるとしてこれを拒んだことという。

　新型コロナが拡大したことに伴って、団体交渉についても直接交渉ではなく、オンラインでの交渉が行われることが増えている。

　労使双方が合意のもとで協議を設定するところであれば、特段問題とはならない。

　ただ、たとえば会社側がオンラインであれば交渉できるが対面での交渉は控えたい、といった場合に、交渉が実現せず、それが不当労働行為等として問題とされる可能性はあり得る。

　ただ、今回の報道のケースは、対面での交渉を行うことに加えて、本人がオンラインで参加することを認めなかったことが問題となっている点で、さらに議論は複雑である。

　個人的な感覚としては、労働組合から協議の内容の報告を受けることでの対応も可能だろうし、場合によっては延期という選択肢もある中であえて団体交渉を実行していることからすれば、オンラインで別途参加を認めなければ不当労働行為に該当するとは言えないようには思われる。

　ただ、ここでトラブルとなることが会社にとって良いことなのか否かは慎重に見極める必要があるところだろう。

　いずれにしても、コロナ禍の中で新たな議論が続々と出てきているところでもあり、動向を注目する必要があるところである。

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２. 今週のオススメ

　当事務所では毎週水曜日に「ホライズンのオススメ！」を更新しています。

【ホライズンのオススメ！ №322】志満金
　>>> https://www.horizon-law.jp/news/shimakin/

　今回は荒井弁護士のオススメ、神楽坂にある鰻の名店「志満金」です。暑い夏を乗り切るにはやっぱり鰻ですね！

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３. 近況報告

　お盆も終わってしまいましたが皆様いかがお過ごしでしょうか？弁護士の高井です。
　事務所の方も一週間お休みをいただいておりましたが、結局今年はどこに行くわけでもなく、おとなしくしておりました。

　まぁそんな中、ボイリングポイントという映画を見に行きました。
　https://www.cetera.co.jp/boilingpoint/

　ロンドンの高級レストランを舞台にした映画なのですが、なんと90分間ワンカットで撮り続けるというおそろしい映画です。

　いや、これ85分くらい撮ったところでNG出しちゃったらどうするんだろうという変な緊張感が半端ありません。想像するだけで震えてきそうです。

　というわけで今週はこのあたりで。

　今後ともよろしくお願いします。

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