企業の皆様の運営上の様々な法律問題について弁護士がサポートいたします。顧問弁護士をお探しなら、ホライズンパートナーズ法律事務所まで
アクセス | 新橋駅 徒歩8分 虎ノ門駅 徒歩3分 内幸町関 徒歩3分 霞ヶ関駅 徒歩4分 虎ノ門ヒルズ駅 徒歩7分 |
---|
受付時間 | 平日 9:30~20:00 |
---|
▼第028号 ホライズンメールマガジン
----------解雇事案で企業がやりがちな失敗
2016/10/14
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
毎週金曜日発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 「無期労働契約転換対応」のための実務セミナーを開催します!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
当事務所はおかげ様で開設して5年目を迎えることができました。
そこで、事務所開設5周年を記念して、当事務所にて実務セミナーを開催致します。
今回のテーマは「有期労働契約からの無期労働契約転換」です。「無期労働契約への転換」に関して詳しく知って頂くことで、就業規則作成上での留意点や想定される労働トラブルについての理解を深めることが出来ます。この機会をぜひ、ご利用ください。
日時 平成28年10月27日(木)18時~20時
会場 ホライズンパートナーズ法律事務所
費用 5,000円(但し、以下に該当の場合は無料)
・各士業の先生方及び先生方の顧問先企業様
・当事務所の顧問先企業様
講師:弁護士坂東利国
詳しい情報・参加申し込みは、下記リンクからお願いします。
http://www.roumu-startline.net/seminar20161027
■■■INDEX──────────────────────────────
1.最新トピックオピニオン
2.今週の更新情報
3.近況報告
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
1.最新トピックオピニオン
今回取り上げるのは、日本将棋連盟が棋士の三浦九段に出場停止処分を下した、というニュース。解雇の事案で企業がやってしまいがちな失敗が絶妙に盛り込まれているのでご紹介したい。
この事案、スマホを使って不正をした疑いがある、ということで、年末までの出場停止処分が下された。本人が不正を否定していることや、三浦九段がタイトル戦に臨む直前での処分だったことなどから静かに話題となっている。
http://mainichi.jp/articles/20161013/k00/00m/040/037000c
1 不正があったことは証明できない
今回のケースでやはり一番気になるのは、不正があった、とは断定されていないところである。連盟が行う処分なので、ある程度裁量が認められそうではあるが、証拠もはっきりしない中で処分することはやはり違和感がある。
解雇のケースでも、実際には解雇理由の証拠がなくて敗訴しているケースが実に多い。
例えば、悪質なセクハラを何度もしたので解雇した、というようなケースで、セクハラの証明ができなかったりする。解雇の理由が証明できないということは、結局なにも理由がないのに解雇した、というのと同じことなので、それでは解雇は無効にならざるを得ない。
日本の解雇も規制が厳しすぎる、という意見は強いが、実際に敗訴しているケースでも、少なくないケースで、解雇理由の証明ができずに敗訴していることは無視してはいけないところである。
2 休場の意向は不正を認めたことにならない
証拠が十分にない中で、将棋連盟は本人に弁明を聞いている。そして、不正はしていないが、休場するという意向を示したものの、結局その後休場届が提出されなかったので処分を下したということである。
ここで、連盟側は、「休場する意向を示した」=「不正を認めた」という風に受け取っているように思えてならない。
解雇のケースで失敗している企業などでもよく見るが、不正の疑いでヒアリングをした際に、自分から退職したいといった=不正を認めた、と決めつけて失敗してしまっているケースがある。
このようなケースで、退職届が出されなかった場合に、本人が認めたのだから、といって解雇をしてしまうのである。
もちろん中には不正を働いているからそのような対応をしたのかもしれない。ただ、残念ながら訴訟の中では本人が退職の意向を示しただけで不正があったと認めて貰えるわけではない。
実質的には認めているではないか!といった形で処分をしてしまって、あとあと解雇のトラブルでひどい目に遭っていることが相当数存在している。
3 休場するといった段階で書面を取っていない
一番ありがちなミスであるが、休場の意向を示したというのであればやはりその場でしっかり署名してもらうべきだったろう。
退職勧奨をしたときに、退職すると言っていたにもかかわらず、いつまで経っても退職届を出してくれない従業員がいる。やはり基本的にはその場で署名をもらうべきだろう。
以上見てきたが、今回の三浦九段が不正を行ったのか否かはまったくわからない。
ただ、それへの対応は、非常に解雇のケースで企業がやりがちな失敗が盛り込まれていた。
こんな視点で見てみたら面白かったので、ちょっとご紹介させていただいた次第である。
※ LEGAL NEWS TOPICS(毎週月曜更新)
>>> https://note.mu/horizonlaw/n/n9f9c1f15999b
前の週の法律関連ニュースにコメントをつけてご紹介しています!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
2. 今週の更新情報
当事務所が運営しているウェブサイトの更新情報です。
【1】人事労務(毎週火曜更新)
『就業規則は従業員が同意しないと作れない?』
>>> http://www.roumu-startline.net/topics/033
先週のこのコーナーで解説したおとり、従業員が10人以上になると就業規則を作成しなければなりません。しかし、新たに就業規則を作成するときに従業員から反対されるのでは・・・と心配される事業主の方から相談を受けることもあります。これから就業規則を作成するという事業主の方はぜひご覧ください。
【2】ホライズンのオススメ!(毎週水曜日更新)
『PEACE COFFEE ROASTERS(西新橋店)』
>>> https://note.mu/horizonlaw/n/nb92418678ea3
今回ご紹介するのはおしゃれなコーヒーショップです。自家焙煎の豆を使って注文ごとに一杯ずつ丁寧に作ってくれます。ボリューム十分のランチセットもオススメです。
【3】企業法務(毎週木曜更新)
『自分の会社の株を勝手に売られないようにするには?』
>>> http://www.door-kigyouhoumu.net/topics/033
会社の株を勝手に売られてしまうと、いつの間にか知らない人が株主になって経営に参画してくるということにもなりかねません。今回はそのようなことにならないよう株を勝手に売られないようにする方法を解説しています。
※ 最新の更新情報は当事務所のFacebookページでもお知らせしています。
ぜひ「いいね!」をお願いします。
>>> https://www.facebook.com/HorizonLawOffice/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
3. 近況報告
こんにちは、弁護士の高井です。
東京はつい先日30度を超えた真夏日があったと思ったら、昨日は20度に届かずということで、ジェットコースターに無理矢理乗せられているような感じですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、今週はなんと火曜日の朝からメールが届かない!という恐ろしいトラブルに見舞われてしまいました。なんか珍しくメールが来ないなぁ・・・と思っていたところ、障害が・・・メールトラブルがどれだけ困るかは今さら言うまでもないところなのですが、結局完全復旧するまでに2日半もかかってしまいました。
まぁ事務所開設から5年以上使っていてここまで大規模なのは初めてなので、ある程度仕方ないかなぁとは思っているのですが・・・
というわけで今回はこのあたりで。
今後ともよろしくお願いいたします。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ご友人などへの転送はご自由にどうぞ!
ただし著作権は当事務所に帰属しますのでその点はご注意を!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
バックナンバーはこちら
http://www.door-kigyouhoumu.net/mailmagazine
───────────────────────────────────
■ 発行元:ホライズンパートナーズ法律事務所
【事務所公式】
http://www.horizon-law.jp/
【Facebook】
https://www.facebook.com/HorizonLawOffice/
【スタートライン人事労務】
http://www.roumu-startline.net/
【企業法務の扉】
http://www.door-kigyouhoumu.net/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ホライズンパートナーズ法律事務所では週1回、メールマガジンを発行しています。人事労務関係を中心に、企業法務等に関する近時のニュースや最新判例を弁護士の視点で解説します。ぜひご登録ください。