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【労働時間の規制強化への対応は?】ホライズンメールマガジン▼第023号 2016/09/09

▼第023号 ホライズンメールマガジン

----------労働時間の規制強化への対応は?
2016/09/09
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毎週金曜日発行

 

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1.最新トピックオピニオン

2.今週の更新情報

3.近況報告

 

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1.最新トピックオピニオン

 

 政府が残業規制を強化すると報道されている。

 http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160907-OYT1T50004.html

 

 上限を超える時間外労働を禁止し、罰則を設定することも検討されるという。
解雇規制の緩和などの議論は一向に進まない一方で、規制強化についてはかなりのスピードで進められている印象である。

 記事で指摘されているような少子化問題と長時間労働の関連性がどの程度あるのかは今ひとつわからないところではあるが、過労死やメンタルヘルスの問題とは相当深く関連しているところであろうから、規制強化の方向は変わらないだろう。

 最近は裁判所も、月45時間という限度基準告示を超える定額残業代制度を無効とする判断を示す例が出てきている。行政だけでなく司法の側面からも長時間労働に対する厳しい姿勢が見て取れる。

 

 ただ、長時間労働問題への対応というのは非常にやっかいな問題をはらんでいるケースも多い。残業代請求への対策に取り組んできた立場として、気になる点を指摘しておきたい。

 

1 従業員が主体的に働くということと矛盾する?

 経営に関する本などを読んでいると、業績を上げていくためには従業員が主体的に働くようにモチベーションを上げていくことが重要であると書かれていたりする。

 私自身としても確かにそのとおりだろうと思うところではある。ただ、労働時間管理という点から考えて見た場合、気をつけないと長時間労働を助長しかねない。

 例えば、就業時間中は気分が乗らないからネットサーフィンをしていて、就業時間が終わった頃からようやく集中して働き出す従業員がいたとする。この働き方で仮に良い仕事をしてくれたとしても、残念ながら長時間労働そのものになってしまっている。主体的な働き方を尊重するといっても、なんでも自由にやらせるわけにはいかないという点を意識しておかなければならない。

 こういったケースであれば例えばフレックスタイム制を導入する方法などを検討すべきだろう。

 

2 スタートアップの頃の感覚のママでは危険

 1と同じ側面があるが、経営者は自分自身が会社に全てを捧げていることから、従業員にも同じだけのコミットを要求してしまいがちである。

 終わるまでやるのが当然だろう!といった感覚はやはり問題を深刻化させる可能性があるので注意が必要である。

 特に、ベンチャーで友人たちと創業したような場合、全員が労働時間のことなど考えずに働いていたりすると、その後に入った人にも同じ感覚で接してしまいがちである。
経営者と従業員は立場が違う、ということをふまえ、しっかり考えなければいけない。

 

3 法律の正確な理解で解決できるケースも

 例えば、運送業の長時間労働が問題として指摘されることが多い。ただ、運送業の場合、荷物の準備ができるのを待っている時間が長くなってしまっているケースが圧倒的に多い。

 このようなケースでは、待っている時間がどうしても避けられない以上、待っている時間が労働時間になってしまえばどうしても長時間労働になってしまう。

 ただ、待っている時間が労働時間ではなく休憩時間であると「法律的に」評価できるような制度設計を行えば、それだけで長時間労働は解決可能である。

 また、例えば就業時間が終わってもだらだら残っているような従業員がいる場合も、放置してれば黙示的に指示を出していたと認定されてしまうことが多い。きちんと対応しなければならない問題であるが、これについてもある程度規則を整備し、運用を改善することで対応も可能である。

 まさにこのような場合、法律家のサポートを得てきちんと対応していくべき問題といえるだろう。

 

 とりあえず以上3点を指摘したが、各社毎に問題は様々である。長時間労働を放置しておくと深刻な事態になりかねない環境になってきている。しっかりとした対応が求められるところである。


※ LEGAL NEWS TOPICS(毎週月曜更新)
>>> https://note.mu/horizonlaw/n/n61c4f90a7663
前の週の法律関連ニュースにコメントをつけてご紹介しています!


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2. 今週の更新情報

 当事務所が運営しているウェブサイトの更新情報です。

 

【1】人事労務(毎週火曜更新)
 『団体交渉を弁護士だけで対応してもらえる?』
 >>> http://www.roumu-startline.net/topics/028

 先週に引き続き団体交渉の出席者についてのご相談です。団体交渉での対応が不安なので弁護士に出席してもらいたいというご要望はよくあります。では弁護士だけですべて対応してもらえるかというと。。。

 

【2】ホライズンのオススメ!(毎週水曜日更新)
 『節香る魚・豚ラーメン 「麺家 いし川」』
 >>> https://note.mu/horizonlaw/n/n11a54d4f8209

 今回ご紹介するのは当事務所から徒歩約1分のラーメン店。魚介と豚骨のダブルスープが食欲をそそります。

 

【3】企業法務(毎週木曜更新)
 『株主総会の招集手続きに問題があった場合、どうなる?』
 >>> http://www.door-kigyouhoumu.net/topics/028

 招集通知の発送にミスがあったり、招集の通知期間が不足していたなど株主総会の招集手続に問題があった場合、その株主総会の決議はどうなってしまうのか、解説しています。

 

※ 最新の更新情報は当事務所のFacebookページでもお知らせしています。
ぜひ「いいね!」をお願いします。
>>> https://www.facebook.com/HorizonLawOffice/

 

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3. 近況報告

 1991年以来の優勝を本拠地で決めることができなかった広島ファンのため息が聞こえてきそうな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 司法試験の合格発表があり、合格者数がだいぶ減ったぞー!とか、また予備試験合格者がすごいぞー!といった話が業界内を駆け巡っておりました。しかしここまで失敗が明らかになってきたロースクール制度、これからどうなっていくのか本当に興味津々ですw

 さて、当事務所では先日坂東弁護士が社会保険労務士会でセミナー講師を担当してきました。テーマは有期雇用の無期雇用への転換!企業経営の上では非常に厄介なテーマです。関心も高いようで150人くらい参加してもらったとか。なにかお困りでしたらお気軽にご相談ください!

 ということで、珍しく営業トークをしてしまいましたが今週はこのあたりで。今後ともよろしくお願いいたします!

 

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