企業の皆様の運営上の様々な法律問題について弁護士がサポートいたします。顧問弁護士をお探しなら、ホライズンパートナーズ法律事務所まで
アクセス | 新橋駅 徒歩8分 虎ノ門駅 徒歩3分 内幸町関 徒歩3分 霞ヶ関駅 徒歩4分 虎ノ門ヒルズ駅 徒歩7分 |
---|
受付時間 | 平日 9:30~20:00 |
---|
▼第022号 ホライズンメールマガジン
----------知らないうちに損害賠償を命じられた!?
2016/09/02
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
毎週金曜日発行
■■■INDEX──────────────────────────────
1.最新トピックオピニオン
2.今週の更新情報
3.近況報告
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
1.最新トピックオピニオン
最高裁がなかなか興味深い判決を言い渡した。一審と二審で損害賠償を命じられていた被告について、訴えられたことを知らないうちに敗訴していたとして審理を差し戻したのである。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016090100603&g=soc
最高裁のホームページを見たが、原文を確認できていないので詳細ははっきりしない部分があるが、報道されている事実からすると、事案としては競走馬への出資を勧誘されて騙されたという損害賠償請求の事件のようである。
訴えられたのは、会社と代表者、役員2名であったが、今回問題となっているのは代表者ではない役員2名。裁判手続を進める中で訴状や呼出状を本人に送る必要があるが、どうやらこの2人については自宅ではなく就業先(つまり被告になっている会社)に送られたという。しかし、実際にはこの2人は働いておらず、代表者は受け取った訴状を本人たちに渡さないまま訴訟が続いていった。
そして、一審では欠席して敗訴し、控訴審になって、代表者が役員2人の委任状も偽造して弁護士に一緒に依頼し、訴訟手続を行ったものの敗訴してしまった。
そこで、訴えた原告の代理人が役員たちに連絡したところ、裁判なんて知らない!ということで一連の経緯が発覚し、上告して争ったという経過のようである。
金額として1000万円を超える金額の訴訟であり、知らないうちにこんな金額を支払うよう命じられるというのはたまったものではない。今回のケースでは会社の代表者が委任状を偽造までしているという極めて異例のケースだろう。
ただ、委任状を偽造することまでするのは珍しくても、実際には訴訟が起こされていたことを知らない、というケースはそんなに珍しくもなかったりする。
例えば、妻が夫名義で多額の借金をしてしまい、督促状などを見つからないように隠していたのと同じ感覚で裁判所からの呼出状も隠してしまったというようなケースがあったりする。家族に隠されてしまうとどうしようもない。
また、公示送達といって、実際に訴状を送るのではなく、裁判所に掲示することで訴状が届いたものとみなす、といった制度も設けられている。住民票や住所とされているところの調査などを行っても住所が不明で、訴状が送れないという極めて限定的な場合を対象としているが、時折これを悪用しているケースもあったりする。
いずれにしても、このような事態が起きてしまった場合、現実に資産を差し押さえられたりする危険があるので、可及的速やかに弁護士に相談していただきたいところである。
しかし、控訴審でついた弁護士の先生も、まさか偽造されたものとは思わなかったのだろうけれど、一応本人の意向確認をしておけばよかったと感じているのではなかろうか。本当に困ったものである。
※ LEGAL NEWS TOPICS(毎週月曜更新)
>>> https://note.mu/horizonlaw/n/ndcff5f0efd3b
前の週の法律関連ニュースにコメントをつけてご紹介しています!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
2. 今週の更新情報
当事務所が運営しているウェブサイトの更新情報です。
【1】人事労務(毎週火曜更新)
『社長が団体交渉に出席する必要がある?』
>>> http://www.roumu-startline.net/topics/027
団体交渉で組合側が社長や代表者の出席を求めてくることはよくあります。一方、社長は他の業務などで出席できない場合もあります。このような場合にどのように対応すべきかを解説しています。
【2】ホライズンのオススメ!(毎週水曜日更新)
『我が家の犬と猫』
>>> https://note.mu/horizonlaw/n/na0306cd83bfe
今回は犬(パピプー4歳♀)と猫(雑種13歳♀)のご紹介。
【3】企業法務(毎週木曜更新)
『株主総会の効力が裁判で争われる場合は?』
>>> http://www.door-kigyouhoumu.net/topics/027
株主総会では会社の需要な事項が決定されます。そのため、会社法では株主総会決議の効力を争う訴訟が3つ設けられています。
※ 最新の更新情報は当事務所のFacebookページでもお知らせしています。
ぜひ「いいね!」をお願いします。
>>> https://www.facebook.com/HorizonLawOffice/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
3. 近況報告
あっという間に8月も終わり、9月になってしまいましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、私の方はちょっとヒヤヒヤした一件が…
先日ヤフーオークションで商品を落札しました。ヤフオクではそこそこいい値段の商品です。
で、指定の口座に入金をして数日待ってみてもなんの音沙汰もない…あらためて確認してみると、発送は土日になると書いてあるので日曜まで待ってみるもやはり音沙汰がない…たまらずとりあえず、いつになりますかー?とメッセージを送ってみたところ、翌日発送しました!と、追跡番号の通知が…しかしサイトでその追跡番号確認してみると、無情にも、確認できません!との文字が…うーん、これ騙されたかなぁ…ともやもやしながら、内容証明送ろうかなぁww、いや、警察行くのが先かなぁなどと考えていたところ、なんと追跡番号が急に確認できるようになり、無事商品も受け取れました!
いやー、やきもきした!というお話です。まぁ疑わしい点が他にもいくつかあったので疑ってしまったのですが、結果的に無事に取り引き終わって良かったです。
というわけで今回はこのあたりで。
今後ともよろしくお願いいたします!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ご友人などへの転送はご自由にどうぞ!
ただし著作権は当事務所に帰属しますのでその点はご注意を!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
バックナンバーはこちら
http://www.door-kigyouhoumu.net/mailmagazine
───────────────────────────────────
■ 発行元:ホライズンパートナーズ法律事務所
【事務所公式】
http://www.horizon-law.jp/
【Facebook】
https://www.facebook.com/HorizonLawOffice/
【スタートライン人事労務】
http://www.roumu-startline.net/
【企業法務の扉】
http://www.door-kigyouhoumu.net/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ホライズンパートナーズ法律事務所では週1回、メールマガジンを発行しています。人事労務関係を中心に、企業法務等に関する近時のニュースや最新判例を弁護士の視点で解説します。ぜひご登録ください。