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【経営体制が納得できないからユニオン結成!?】ホライズンメールマガジン▼第002号 2016/04/08

▼第002号 ホライズンメールマガジン

----------経営体制が納得できないからユニオン結成!?
2016/04/08
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毎週金曜日発行

 

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1.最新トピックオピニオン

2.今週の更新情報

3.近況報告

 

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1. 最新トピックオピニオン

 最近気になった法律関連のニュース・テーマをちょっとだけ深掘りしてみます。

 今回取り上げるのは経営が大混乱に陥っているクックパッド。

 創業者の佐野氏が取締役の刷新を求める株主提案を行っていると報道されたのが今年1月。その後、2月には会社と佐野氏が和解したとの報道があり、前社長の穐田氏がそのまま続投するのかと思っていたところ、3月22日に佐野氏が執行役を解任されたとの報道がなされ、そうかと思ったら24日の株主総会では再び佐野氏が復帰し、穐田氏が社長から退くことになった。

 まさに社内が混迷を深めていることは明らかで、株価は翌25日には前日比13%下落するという大混乱に陥った。この会社は佐野氏が約44%の株式を保有しているそうで、まるで自分の資産を廃棄処分しているような様相を呈してきている。

 

 ただ、いろいろといってはみても結局株式会社の経営をどうするかを最終的に決める権限は株主が持っている。実際、44%の株主が、「自分はこうしたいんだ!」、と訴えれば、だいたいのことは通ってしまうのである。資本多数決が取られている以上当然のことで、一時期会社は誰のものか?なんて議論がされたけれど、法的にはやはり株主のものなのである。

 

 もっとも、一連の報道の中で、気になったのは従業員たちの行動。

 国内240人の従業員のうち、8割が佐野氏の行動に反対の姿勢を示し、労働組合を結成して退陣を求めていく方針だという。

(参考記事 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/040500299/?P=1

 このケース、非常に珍しいことに、経営者対労働者という対立軸ではなく、株主対労働者といういびつな構造となっている。大株主のである佐野氏は経営者そのものではないのである。
確かに従業員の8割が反対を表明している中で経営の舵取りをしていくのはかなり大変だろう。経営者の苦労は容易に想像できるところである。

 

 ただ、経営者が大変だと思ったとしても、株主がどう感じるかは別である。誰に経営を委ねるかを決める権限が株主にある以上、組合としては株主を説得しなければ意味が無い。そもそも団体交渉に佐野氏が出てこなければならないような状況はない中で、本当に実のある議論ができるのかはかなり疑問である。

 組合としての打てる手としては、ストライキも考えられるが、なかなか急ごしらえのユニオンでそこまでの意思統一ができるとも思えない(ストをすればその間の賃金は支払われないので困ると考える人も多いだろうし、さらにこの状態でストをすれば社内の混乱を世に知らしめるだけで会社にとってはかえってマイナスだと考えて拒否する人も多いだろう)。

 こう考えると、最終的に労働者が取れる対抗手段としては、やはり退職する、ということ以外ないように思えてくる。こんな最終手段を突きつけられたときに、そんなにいっぺんに退職されては困る!と考えて株主が譲歩をするのか、はたまた、どうせ辞められないだろうと高をくくって対応するのか、いわば壮絶なチキンレースが巻き起こされることになる。

 まさに社内は大混乱で、不毛の極みという本件、どうなっていくのかは極めて興味深いところである。

 

※ LEGAL NEWS TOPICS(毎週月曜更新)
>>> https://note.mu/horizonlaw/n/n48f144f0ffc1
前の週の法律関連ニュースにコメントをつけてご紹介しています!

 

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2. 今週の更新情報

当事務所が運営しているウェブサイトの更新情報です。

 

【1】人事労務(毎週火曜更新)
 従業員が取締役になったら・・・?
 >>> http://www.roumu-startline.net/topics/007

 今回のテーマは、従業員が昇進して取締役になった場合の雇用関係について。勝手に島耕作ルートと呼んでますが、日本では圧倒的に多いこのパターン。兼務取締役となってくるとなかなかシビアなトラブルになりかねない問題です。

 

【2】企業法務(毎週木曜更新)
 内容証明で出した方がいいの?
 >>> http://www.door-kigyouhoumu.net/topics/007

 今回のテーマは内容証明!ですが、書き方ではなく、どういう場合に内容証明にすべきか?という疑問にお答えしています。
実際、社長が内容証明にしろといってるんですが・・・という相談結構あったりします。

 

【3】ホライズンのオススメ!(毎週水曜更新)
 ホライズン美容部からのお知らせ第1弾!
 >>> https://note.mu/horizonlaw/n/nf5985288b4a1

 今回のホライズンのオススメはなんと美容部から!?サークル活動も盛んな当事務所ですw


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3. 近況報告

 こんにちは、高井でございます。

 誰か他の弁護士に・・・と思っていたのですが、とりあえず今回は自分で書こうということになり、ただいま木曜の26時であります。

 明日は10時から松戸に行かねばならないのであります。

 

 ということで、簡単にいきたいと思いますが、先日、久しぶりに千葉地裁で労働審判をやってきました。ここでの力点は「千葉地裁」であります。

 千葉地裁での労働審判は非常に忌まわしい記憶が残っております。数年前、労働審判官とまさに怒鳴りあいの喧嘩寸前になったことがあったのでした。

 解雇の事案だったのですが、普通解雇の事案で、普通解雇の理由が後から発覚したので追加して主張したところ、解雇理由は追加できないから審理の対象にしない、などと第1回期日で言われ、あまりにおかしいので文献のコピーもつけて第2回期日前に補充書面を出したところ、「コピーで出されている3ページ前に私の意見が正しいと書いてある」などと適当なことを言われ(当然ながらそんなことはどこにも書いてありません)、まさに怒鳴りあいの喧嘩状態だったのであります(さっきは寸前と書きましたが良く考えたら怒鳴りあってましたw)。

 まぁ横に座っている申立人代理人はニヤニヤしているし、アホな裁判官にほとほと困り果てたわけであります。

 まぁその裁判官も今どこにいるのかわかりませんが、あんなことやってたら最果てに飛ばされていてもおかしくないような気がします。今頃元気でやっているのでしょうか?

 と、こんなことを思い出したらいらいらして寝付けなくなってしまいそうですのでこのあたりで!

 今後ともよろしくお願いいたします!

 

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