2016/07/07

企業法務TOPICS №020

2つの言語で契約書が作成される場合の注意点は?

 ご相談

 中国の会社と取引をすることになり、相手方が契約書の案ということで、中国語の契約書と英語の契約書を送ってきました。

 当社では英語は大丈夫なのですが、中国語がそこまで堪能なものがおらず、正確な内容までは把握できないのですが、契約をしてしまって大丈夫でしょうか? 

回答

 2種類の言語で契約書が作成されている場合、最低限、2つの言語の間で内容に齟齬が生じた場合に、どちらの言語で作成された契約書が優先するのかを確認しておく必要があります。

 つまり、中国語と英語で、同一内容であることを前提に契約書を交わすわけですが、実際には意味が違った場合に、英語の契約書の内容を優先するのか、それとも中国語の契約書の内容を優先するのか、について契約書上明確になっている必要があります。

 したがって、ご相談のようなケースでは、疑義が生じた場合に中国語の契約書の内容が優先するとされているのであれば、絶対に契約は締結するわけにいかないでしょう。逆に英語が優先するとされている場合には、中国語の契約書の確認のコストやトラブルになった場合のリスク等をふまえ考えざるを得ないかと思われます。  

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